Ⅰ 学会長から
金子 治平(学会長)
平素は本学会の活動にご協力を賜り厚くお礼申し上げます。新型コロナウィルス感染拡大防止に努めながら,日々の生活や研究教育活動等を進められておられることと思います。
9月に予定していた神戸大学での第64回全国研究大会を中止し,報告募集を一旦延期することを理事会で決定し,4月末には,会員諸氏にご連絡させていただきました。
その後,対面での研究大会と会員総会が開催できないことに対して,どのような措置を講じるかを常任理事会で審議しました。その結果,感染拡大の終息がいつになるか不明であることから下記の「常任理事会からのお知らせ」を案として決定し, 6月20日に理事会で承認いただきました。
対面での研究報告の代替として発行される『全国研究大会報告要旨集』特別版は,従来の『報告要旨集』よりも1報告あたりのページ数が多く「報告の結論を必ず含めた論述形式」であることから,より多くの会員に研究内容を周知するよい機会になると考えています。多数の会員からの応募を期待しています。また,希望者(希望するセッション)にはWeb会議システムを利用した口頭報告や質疑応答も可能としています。
なお,対面での会員総会が開催できないことの代替としては,9月に予定している持ち回り理事会の後に,全国総会の議案を全会員に郵送し,会員からの返送による議決という方法で,全国総会を開催したことに替えさせていただく予定です。
Ⅱ 常任理事会からのお知らせ
上藤 一郎(常任理事長)
2020年の第64回全国研究大会に代わる代替案及び関連する事案について,6月20日に理事会の承認が得られましたのでお知らせします。
【全国研究大会代替案】
(1)報告者募集とプログラム編成
①報告者募集
「ニュースレター」No。57(2010。4)の報告募集記事に記載されたセッション設置案に従って報告を募集する。(応募様式にはWeb報告の希望の有無も記載)
②プログラムの編成
プログラム案の構成等については,第 64 回全国研究大会実行委員会(開催支部)及びプログラム委員会が担当する。
(2)『報告集』について
①研究報告に代わるものとして『全国研究大会報告要旨集』の特別版を作成する。
②名称は『第 64 回全国研究大会報告集』(仮題)とする。
③従来の『報告要旨集』とは以下の点で差別化を図る。
・ページ数は 1 報告当たり 2~4 頁とする。
・課題や仮説の開示だけではなく報告の結論を必ず含めた論述形式として構成する。
・このため報告集の雛形として例文を作成する。
【構成の雛形例】
「はじめに」,「本文」,「結論」
・オーガナイザーは1頁程度の「セッション解題」を作成する。
④報告集原稿はセッションについてはオーガナイザー宛,自由論題はプログラム委員長宛に提出する。
⑤オーガナイザー(プログラム委員長)は提出された原稿の構成についての形式チェックを行う。
⑥提出原稿の配列は作成されたプログラムに従うものとする。
⑦公刊された報告については,学会が認めた正式な報告とし,希望に応じて学会長名で「報告証明書」を発行する。
⑧『報告集』は個人会員( 1 部)団体A会員(5部),B会員(2部)送付するものとする。
⑨報告者からの報告掲載料は徴収しない。
⑩『報告集』は公刊後すみやかに Web 上で公開する。
上記の作業は第 64 回全国研究大会実行委員会(開催支部)の責任において行う。
(3)Web 報告について
①セッションのWeb 報告のプログラム案(開催日時を含む)は学会のHP上に掲載する。
②Web報告会への参加希望者はプログラム委員会にその旨をメールにより連絡を行うものとする。
③各セッションの Web 報告の開始については座長が執り行う。
Web 報告のアカウント設定,ミーティングの設定等については本部事務局が執り行う。
(4)財政措置
『報告集』や Web 会議ソフトの登録料等,今回の代替措置に拘わる全ての経費は学会が負担する。従って,通常の全国研究大会のように参加費は徴収しない。
(5)今後のスケジュール
7月15日~8月5日
8月20日 9月11日 9月12日~10月11日 11月中(未定) 12月10日
12月25日 1月末 |
報告者募集
プログラム配布(HP掲載) Web報告会のプログラムの開示(学会HP) Web報告会への参加者募集 Web報告会の開催(セッション別) 『報告集』提出締切り (セッションオーガナイザー又はプログラム委委員長へ提出) オーガナイザーからの原稿最終提出(プログラム委員長宛) 『報告集』刊行,会員への配布 |
以 上
Ⅲ 全国プログラム委員会からのお知らせa
- 研究大会代替案を受けての報告者募集 -
村上 雅俊(全国プログラム委員長)
【2020年度全国研究大会の企画セッションの設置と報告者の募集について】
ニュースレターNo。57でセッションの企画案を募集し,提出された企画案をプログラム委員会において審議した結果,一般報告(自由論題)と8の企画セッションを設置することが確認されました。また,ニュースレター発行後,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大の状況を鑑み,「統計活用自治体セッション,統計活用学生セッション」の設置を中止することとしました。(4月6日 常任理事会承認,4月7日 理事会報告)
全国研究大会の代替案が常任理事会,理事会において承認されたことを受けて,以下のとおり,報告者を再度募集することとします。報告者の募集をニュースレターNo。57の報告者募集記事に記載されたセッション設置案に従って行います。
報告集『第64回全国研究大会報告集』(仮題)への原稿掲載で研究報告に代えることを軸に,希望者(希望するセッション)にはWeb会議システムを使って口頭報告いただくという形で進めていきます。
つきましては,研究大会での報告を希望されている会員の方は下記の要領で申込みをお願いします。なお,最終的なプログラムの確定に際しては,企画セッション間の調整,一般報告希望者の企画セッションへの参加,あるいは追加セッションでの報告などをプログラム委員会の方からお願いするケースもあることをお含みおきください。
1.報告申し込み要領
【報告者の資格】
原則として会員とします(複数で報告する場合にも全員会員が基本です)。
注)非会員の報告については機関誌『統計学』投稿規程に準じることとします。また,有効期限付き滞在ビザで入国している外国人会員(もしくは共同報告者に予定される外国人非会員)で報告を希望する場合には,滞在ビザの有効期限にご注意ください。学会報告を理由に滞在許可の延長申請をしても,許可されないことがあります。在留期間に定めのある会員は,あらかじめ滞在期間の延長を申請し,その許可を得るなどの必要な措置を執ってから,エントリーしてください。
【報告者募集期間】
2020年7月15日(水) ~ 8月5日(水)(期限厳守,ご協力ほのどよろしくお願いいたします。)
【申込み方法】
「全国研究大会報告申込みフォーム」に必要事項を記入の上,プログラム委員長村上雅俊まで郵便または電子メールで申し込んでください。お申込みフォーム(ワードファイル)は,学会のウェブサイト(http://www.jsest.jp/全国研究大会/)からダウンロードできますので,必要な方はそちらもご利用ください。なお,フォームにはWeb報告の希望の有無を記載する欄があります。Web報告希望の有無を必ず記載してください。
①郵送の場合
〒580-8502 大阪府松原市天美東5-4-33
阪南大学経済学部 村上 雅俊 宛
②電子メールの場合
記入済みフォームを添付して,村上雅俊宛(m-murakami@hannan-u。ac。jp)に送付してください。なお送付に際しては,メールの「件名」に必ず「大会報告申し込み」と明記してください。
【その他】
報告の採否は改めて委員会から報告希望者に連絡します。報告が確定した会員には12月10日までに『第64回全国研究大会報告集』(仮題)に掲載する原稿を提出していただきます。セッション報告者についてはセッションオーガナイザー宛に,自由論題については全国プログラム委員長宛に原稿を提出していただきます。
2.一般報告,企画セッションのテーマ・提案者・趣旨(再掲)
2-1.一般報告(自由論題)
自由論題での一般研究報告を募集します。なお,関連性の強い報告がまとまれば,プログラム委員会の議を経て新たに企画セッションとして設置することもあります。
2-2.企画セッション
1)共通論題セッション 国勢調査の100年(仮)
・提案者:全国プログラム委員会
本年は第一回国勢調査が実施されてから100年目に当たる。本セッションでは,国勢調査実施の前夜から今日までの時間的範囲で,日本国内および日本と諸外国との比較を二つの柱として,統計調査論,統計実務,法制度,学説史,データを用いた実証研究など多様な方面から,学術及び/または実務の視点で,国勢調査及び関連する統計調査等を取り上げた報告を視野に入れている。
2)国勢調査前史(仮)
・提案者:小林良行(総務省統計研究研修所)・全国プログラム委員会
本年は第一回国勢調査が実施されてから100年目に当たる。本セッションでは,第一回国勢調査実施以前に焦点を絞り,人口の把握という問題に先人たちがどのような模索と試行錯誤を行ったか,その活動の近代日本統計史上における意義,限界などを取り上げた報告を視野に入れている。
3)人口センサス-国際動向と利活用(仮)
・提案者:小林良行(総務省統計研究研修所)・全国プログラム委員会
本年は第一回国勢調査が実施されてから100年目に当たる。本セッションでは,国内外の人口センサスに焦点を絞り,国際的な動向を捉えるとともにデータを用いた実証研究・利活用の成果を取り上げた報告を視野に入れている。
4)人口減少社会における地域の諸課題と調査・統計分析
・提案者:菊地 進(東北・関東支部)
人口減少が急速に進む地方のみでなく,なお増加の続く一部の都市部においても高齢化の問題が深刻化してきており,防犯・防災,子育て,介護,地域医療,地域福祉,公共施設の維持,公共サービスのあり方など,地域の課題が山積みとなっている。これらの諸課題は,行政サービスの改善のみで解決できるものではなく,地域の企業,金融機関,教育機関,NPO等との協働・共創が強く求められている。しかし,必ずしもそうした理解が一般化しているわけでなく,様々な分析事例と取り組みの積み上げが必要になっており,研究者と行政の連携もより大事になっている。
そこで,地域において山積する諸課題との関わりで進められている調査・統計分析を深め,地域の諸課題の検討に資するセッションを設けることとしたい。
5)労働・生活・福祉問題と統計
・提案者:水野谷武志(北海学園大学)
労働統計研究部会では,部会員が取り組んでいる最新の研究テーマについて,多様な報告者でセッションを構成することが部会及び学会の活性化につながると考えた。そこで労働・生活・福祉問題に関連する分野で研究に取り組んでいる会員で構成したセッションを設置したい。
6)「北京+25」とジェンダー統計(仮)
・提案者:杉橋やよい(専修大学)
2020年は,1995年の第4回世界女性会議から25年目,SDGsの取組開始から5年,国連統計部の『世界の女性2020』が刊行される予定で,国内では第5次男女共同参画基本計画が策定される年であり,国内外でジェンダー平等の進捗が評価される大きな節目の年となる。そこで,企画セッションでは,世界と日本のジェンダー統計活動や研究を取り上げて,現時点の到達点を確認してみたい。
7)メタデータの作成・提供に関する現状と課題(仮)
・提案者:小林良行(総務省統計研究研修所),伊藤伸介(中央大学)
公的統計や社会調査の分野では,メタデータの作成・提供に関する社会的な関心が高まっている。メタデータについては,集計結果表(統計表)とミクロデータ(調査個票データ)といったデータのタイプによって,その作成方法や提供形態が大きく異なることが知られている。また,メタデータのデータ構造やメタデータの作成・収集・提供に関する技術的特徴等,メタデータについては様々な観点から議論が展開されている。本セッションでは,メタデータの作成・提供に関する現状と課題について議論することとしたい。
8)国民経済計算・国際収支の改訂に向けた諸問題
・提案者:櫻本 健(立教大学)
2008SNAとBPM6の次期課題検討が進み,国際会合で今後数年かけてマニュアル改訂に進むとみられる。グローバリゼーションなど今日提起されている包括的課題をこのセッションで討議する。
3.今後の日程(予定)
上記「常任理事会からのお知らせ」を参照
4.『第64回全国研究大会報告集』(仮題)について
研究報告に代わるものとして『第64回全国研究大会報告集』(仮題)を作成・刊行します。これまでの報告要旨集との差別化を図っています。原稿執筆の際,以下の諸点についてご注意ください。報告が確定された方には改めてお知らせします
(報告者)
- 頁数は2~4頁とします。
- 課題,仮説の開示だけではなく報告の結論を必ず含めた論述形式とします。結論を必ず含めてください。
- 追って報告集の雛形・例文を作成し提示します。
(セッションオーガナイザー)
- セッションオーガナイザーの方には,1頁程度の「セッション解題」を作成いただくことになります。
- (報告者)②について,セッション報告者の原稿構成の形式チェックをお願いすることになります。(自由論題の原稿については,プログラム委員長が形式チェックします。)
5.その他
①大会開催について不明の点などあれば,各支部のプログラム委員にお尋ねください。
[北海道支部]鈴木雄大,水野谷武志
[東北・関東支部]伊藤伸介
[関西支部]小川雅弘,村上雅俊
[九州支部]尹 清洙
以 上